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『覚醒』
今から三年前までは、世の中にそのような言葉は根付いてなかった。
だが突然。
不思議なチカラを持つ者達が世界各地で現れ初めてしまった。
その者達を『覚醒者』と呼んだ。
石よりも硬い身体を持つ者。
空を飛ぶことの出来る者。
人形と会話をする者。
炎を吐く者。
『覚醒』には様々なチカラがあり、基本的に一般の人々よりも優れているのだ。
だがしかし、
世間は
それを認めようとしなかった。
なぜならば、
世間という概念を作る人々が
それを自分とは異なる人と見なし
差別してしまうからだ。
そんな世間の中に、
『覚醒』していながらもひっそりと暮らしている人が、
ここに一人居る。
この物語の主人公
恭介である。
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