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そのままむしゃむしゃと葉っぱを食べつづけたせいか、幽々子は眠気がまわってきたようです。
「ふぁぁ……少し寝ようかしら……」
幽々子は木の枝の上ですやすやと眠ってしまいました。
その間の出来事です。
なぜか幽々子の身体がどんどん固くなっていったのです。
また他の動物に変化するのでしょうか?
いいえ、違います。
青虫は成虫になるための準備としてサナギへとなります。
幽々子は今まさにそのサナギになろうとしているのです。
やがてサナギとして形が出来上がり、しばらくすると……
パキパキパキッ
サナギが音を立てて割れて、中から美しい羽の蝶が出てきました!
「ふぁぁ~よく寝たわ~……あららっ?」
蝶になると共に目をさました幽々子は、自分の姿にふたたび驚きました。
「わぁ♪反魂蝶反魂蝶~♪」
幽々子は嬉しそうにパタパタと飛び回ります。
今の姿をもっと楽しみたかった幽々子ですが、空を見るとすでに日が沈んでいました。
仕方なく幽々子は白玉楼に帰ることにしました。
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