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ぐぅ~
「……お腹空いた~」
冥界のお昼下がり。
白玉楼に住む亡霊のお姫様、西行寺幽々子は今日もお腹を空かせているようです。
「んも~、妖夢はまだかしら~?」
従者が買い出しから帰らないことを嘆きながらお庭をふらふらしていると、小さなドングリが目に入りました。
「……美味しそう……」
お腹を空かせていた幽々子は思わずドングリを拾って口に放り込みました。
がりっ
「か、かたいわ……」
ドングリは硬い殻に覆われています。
それにもかまわず幽々子はそのままかじり続けていると……
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