1話

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立ち上がった男が私を見下ろしながら言った 「お前…強いな 使える」 …!!? しまった!! 強いってバレたら利用されるだけってわかってたのに!! あんな風に思いっきり叫んで腕1本で男投げ飛ばしたらバレるの当たり前じゃん!! しかも<使える>って利用する気満々じゃん…!!?? 「お前、名前は?」 だ…誰が名前なんか答えるもんか!! バレた上に、これ以上関わるなんていやだ… 私は完全に無視して、逃げることにした 次は捕まれないようにある程度距離を取り、自慢の脚力を使って目の前の男の横を一瞬で通過する 「あっ!?てめぇ、逃げんじゃねぇ!!!!」 叫ぶ男をよそに、私は一気に寮まで走って戻った 男は追い掛けて来ることもなく、私の脱走(?)は無事成功した
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