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「……死神ってのは、死んだ人間と話せたりするのか?」
「基本的には無理だ。死んだ魂……狩った魂に記憶はない。」
「……そっか…。」
無理なのか。ちょっと期待してたのにな━…
でも、見れたからって何だよ。
《アイツ》と会話しようってか?
……馬鹿馬鹿しい。
「弥。早くそれを帰してくれないか?明日の零時までそれを持っていると……。」
「何。」
「居場所が入れ替わる。」
「は?居場所……?」
「私と、弥の体が入れ替わるんだ。」
何だよそれ…
「じゃぁ、俺が死神、君が人間に?」
「そうだ。だから早く…。」
「悪いけど。」
言葉を遮り、続ける。
ニヤリと、楽しむ笑みが俺の顔に浮かんでいるのが自分でも分かる。
「尚更返せねぇ。」
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