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大学を出たのが、夕方になる
少し前の話……。
電車から降りて、ここまで来るのに、
もう夕焼けは完全に消えてしまった。
星が見え始める……。
行き先を照らしてくれよ。
と、冗談ながらも本気で思ってしまった。
「何で人間は死んだら星になるって言われて来たんだ??」
「それは━…人間が死後の世界に安らぎを求めるから。」
安らぎ…
希望…
綺麗な星に
綺麗な世界を
人は空想し、それにすがっている。
祁美は少し寂しそうに、そんな事を呟いた。
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