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ガタン...。
隣の子が席を立ち、こちらを何かいいたげに見つめた。
「なに?」
とりあえず私も席を立った。
「....」
隣の子は小さく{行くんだろ}と言いスタスタ歩いていってしまった。
「ぇっ...ちょっ!待って...」
私も小走りで隣の子を追いかけた。
もうすぐ追いつく。
私はギュッと服の袖を掴んだ。
「....」
隣の子は小さく振り返った。
「名前!なんてーの?」
再びギュッと服の袖を掴みなおした。
「日向棗....」
そういい、袖を離すとまた棗はスタスタ歩いていってしまった。
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