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『女子一人って…
みんな高校生なんだし…その、大丈夫なのか?』
今日の授業が終わり、新と薫は準に寮の場所を案内してもらっている間、新は考えていた
「大丈夫~?」
呑気に覗いてきた薫を見て、新は大きなため息をついた
そして一言
「ダメだな」
「なっ何がよ~!」
薫、かなり憤慨中
『こういう子供らしいのが薫だし ま、なんとかするか』
「いや、別に」
そういって優しい笑みで、薫の頭を撫でた
薫の顔は真っ赤だ
「どうした?熱か?」
「あれ?薫さん、風邪引いていたんですか?」
「いえ、なんでもありませ~ん!」
薫は脱兎のごとく、走り去っていった
新は頭に『?』を浮かべ、
準は「道分かるんですか―!?」と言い、焦って追い掛けた
新も準の跡を追った
新は自分では全く気付いていないが、かなり格好良い
性格も相手をよく思いやり、優しいので中学でもモテていた
ただし、薫なんかと比にならないぐらい恋に鈍感で、知らないうちに振っている事が多々あった
しかも、自分以外の恋愛に関しては鋭い
鈍感なのか鋭いのか、わからない奴だ…
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