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「やだ」
ムッスー…そんな効果音がぴったりな少年が、たった二文字で自分の気持ちを表した
「じゃ。新(アラタ)、これ制服だから」
かっこいい中年男性が、ビニールに入った制服を、新という少年に投げながら、淡々と言い切った
「何勝手に物事進め「何か、異論でも?」
今なら、蛇に睨まれた蛙さんと友達になれると新は本気で思った
『なんだよ…親父
ひっでーじゃねーか
あんなの親父じゃねーな
猛(カケシ)だから、竹で十分だ』
そんなことを考えながら、新は学ランに腕を通していた
指定のスクールカバンもご丁寧に新の部屋に置かれていた
その鞄のポケットには刀が交差し、「力」の文字が描かれてある
「これが校章かよ。まるで海賊の旗みたいじゃねーか」
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