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1-Aと書かれた
扉を開けるとそこは
教室と言う名の闘技場でした
『なんか男子二人が中央でヤりあっているのを、周りが野次とばしてる…』
「編入生が来たぞー」
先生は適当にそう叫び、新と少女に「自己紹介して、席好きなとこ座っとけ」と言うと立ち去っていった
『適当だ。適当過ぎるだろ』
新は、そう思いながら自己紹介した
「新、よろしく」
お前も人のこと言えないぐらい適当じゃんか!(←誰?)
さっき出会った少女とは、偶然同じクラスになったらしく、新に続いて自己紹介した
「薫(カオル)です。よろしくお願いします」
可愛らしい声が響いた瞬間、男共は、ぴたっと停止し、一斉に薫を見た
すると、薫は悩殺笑顔を放った
男共は興奮している者もいれば、鼻血を出して倒れている者もいるただし、新ともう一人を抜いて
空いている席は一番後ろの隅の方だけで、丁度二つだったので、新と薫は隣同士になった
薫が外が見える窓側が良いらしく新は窓際から二列目に座った
すると、さっき新以外に悩殺されなかったもう一人の男子が、話し掛けきた
「新くんと薫さん、だよね。僕は準(ジュン)、よろしくね」
優しさがにじみ出た、眼鏡を掛けた少年は、新の前の席だ
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