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そして・・・・・・
・・・・・・ !!!!!
高々と舞い上がる、 “ ハマの男の心意気 ”
まもなくして、礼儀正しくバックスクリーンをノックする。
ツーラン・ホームラン。
熱球倶楽部、二点追加。
これで早くも、三点のリード。
・・・・・・いくらウチがかねてから打撃自慢とはいえ、ここまであっさり点が取れていいものだろうか ?
「これが噂の “ 孔明の罠 ” か ? なんてね」
俺が冗談半分に言うと、ダイヤモンドを一周して戻ってきた福嶋は 、
「これが俺らの実力よ ! 企業チームなぞ恐るるに足らず !! 」
と豪快に笑い飛ばす。
だがしかし。
こっぴどく打たれたというのに、マウンド上の御堂は、特段しょげたふうでもなく、平然と足元を均している。
ただの虚勢なのか。
それとも、
「このくらい、味方打線がいつでも取り返してくれる」
という自信の表れなのか。
・・・・・・まあその答えは、裏の ―― 京極ガスの攻撃のときに分かることだ。
そう考えているうちに。
熱球倶楽部は、続く白幡、山崎にヒットが出たものの、八番・加藤が凡退しスリー・アウト。
一回の表。
我がCTR横浜熱球倶楽部は、企業チーム・京極ガス相手に三点を先制するという好スタートを切ることとなった。
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