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魔王は王座の間の出口に向かって歩き出した。
「あとは頼む…息子にはお前たちが必要だ…立派に育ててくれ…」
「魔王さま…はっ!」
炎帝は何者かの気配を感じ、出口の方へと顔を向ける…
「くくく……これで終わりだな…魔王よ…さあ我聖剣に切り裂かれるがいい…」
そこには不気味な笑みを浮かべる勇者の姿があった。
「いけ…私が引き留める…息子は魔法陣の場所にいる…頼んだ…」
「魔王様……すみません…行くぞ皆!」
五帝達は泣きながら王座の奥の魔法陣へと走って行った。
「…せめて息子と私の素晴らしい仲間たちに幸福を…」
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