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五帝達は王座の間の隠し部屋にいた。隠し部屋の床は白く点滅して魔法陣が書かれている。魔法陣の真ん中には黒い服を着た少年が泣きながら座りこんでいた。
「グズ…あ…みんな~…」
少年はまだ幼く5歳ぐらいの背格好をしていた。少年は五帝達を見つけ出すと泣きながら近くにいた炎帝に抱きついた。
「うう…一人で怖かったよ…」
「大丈夫です若…私が付いております…」
炎帝は少年の頭を優しく撫でて他の五帝に目で合図を送る。
「よし魔法陣発動!!」
次の瞬間白く点滅していた魔法陣はすさまじい光を放った。
「遅かったか…」
勇者は隠し部屋に来ていた。そこには五帝達と魔王の子の姿はなく発動されて光を失っている魔法陣だけしかなかった。
「くそ…逃がさんぞ…」
勇者は怒り隠し部屋を出て行った。
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