~第零章~別世界への逃亡

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「ここは…どこだ?」 魔法陣により別世界へと送られた五帝と少年…彼らがついた場所は木々が生い茂り濃い霧が出ていた。 「すぅすぅ……」 少年は泣き疲れたのかいつの間にか寝てしまった。 「これからどうする…」 五帝の一人が言う 「とにかくこの世界を知るべきでしょう…風帝さんと炎帝さんは若様の護衛を、雷帝さんと僕はこの世界の調査します。氷帝さんは…拠点…家を作ってください。」 「承知した。」 「……コク」 「了解した。」 「ワシが家を作るのか…」 各々返事をし小さい五帝の指示に従って霧に消えていった。 炎帝が寝ている少年の頭に手をやり優しく撫で始めた。 「若は私たちが必ず守り通す。若の災難は私たちが掃って若の幸運は招き入れましょう…」 炎帝は少年を強く抱きしめて涙を一滴だけ落とした。
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