~第一章~現在

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あれから10年… ここは五帝と少年たちが逃げ込んだ森の中…森には川が流れていて周りには鳥のさえずりも聞こえてくる。川の近くには大きく立派な家がありそこに五帝達が住んでいる。最も今この家にいるのは三人しかいないが…… 「シルキ様~フウカ~朝食の準備ができましたよ~」 エプロンを着た背の低い少女が二階にいる二人に呼び掛けている。 「はぁ~い……今行くよ…」 最初に返事をしたのは男の子の方であった。男に子が目を眠そうにこすりながら降りてきた。この子が魔王の子のシルキである。 「おはよう。スーラ…」 「準備ができているので先に食べていてもいいですよ。」 「ふぁあい……」 シルキはふらふらと奥の部屋へと歩いて行った。 「さて…あとはフウカだけか……しょうがないな…」 スーラは二階に昇って行き二人目が寝ている部屋へとはいって行った。   「フウカ?開けるよ…」 スーラが開けるとまだベットで寝ている女のこの姿があった。女の子の姿は緑色のパジャマがかなり乱れていで寝癖が酷い…… 「フウカ、起きなさい…仕方ない…」 スーラはフウカと呼ばれる女の子の耳元に顔を近づける。そして… 「早くしないとフウカの分のご飯食べちゃうぞ…」 「っ!?!?」  スーラがそう耳元で囁くとフウカがものすごい勢いで起きだした。起きたフウカは周りを見渡して自分の前にいるスーラの顔を見つめる。 「…………?」 「おはよ。朝ごはんができているから一緒に降りよお。」 「……………コク」 フウカは頷いてスーラと一緒に下の部屋へと降りて行った。
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