2854人が本棚に入れています
本棚に追加
あれから10年…
ここは五帝と少年たちが逃げ込んだ森の中…森には川が流れていて周りには鳥のさえずりも聞こえてくる。川の近くには大きく立派な家がありそこに五帝達が住んでいる。最も今この家にいるのは三人しかいないが……
「シルキ様~フウカ~朝食の準備ができましたよ~」
エプロンを着た背の低い少女が二階にいる二人に呼び掛けている。
「はぁ~い……今行くよ…」
最初に返事をしたのは男の子の方であった。男に子が目を眠そうにこすりながら降りてきた。この子が魔王の子のシルキである。
「おはよう。スーラ…」
「準備ができているので先に食べていてもいいですよ。」
「ふぁあい……」
シルキはふらふらと奥の部屋へと歩いて行った。
「さて…あとはフウカだけか……しょうがないな…」
スーラは二階に昇って行き二人目が寝ている部屋へとはいって行った。
「フウカ?開けるよ…」
スーラが開けるとまだベットで寝ている女のこの姿があった。女の子の姿は緑色のパジャマがかなり乱れていで寝癖が酷い……
「フウカ、起きなさい…仕方ない…」
スーラはフウカと呼ばれる女の子の耳元に顔を近づける。そして…
「早くしないとフウカの分のご飯食べちゃうぞ…」
「っ!?!?」
スーラがそう耳元で囁くとフウカがものすごい勢いで起きだした。起きたフウカは周りを見渡して自分の前にいるスーラの顔を見つめる。
「…………?」
「おはよ。朝ごはんができているから一緒に降りよお。」
「……………コク」
フウカは頷いてスーラと一緒に下の部屋へと降りて行った。
最初のコメントを投稿しよう!