~第二章~初めての街~

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「あんなにうれしそうなフウカは久しぶりに見たよ。」 シルキが笑いながらフウカが消えていった店の方を見る。 「そうですね…さて、僕たちも行きましょう。エンヒに見つか…早くすまして僕たちも少し羽を伸ばしましょう。」 「羽を伸ばしていいの!?」 「…背中の羽を伸ばさないでくださいね…かなり目立ちますから。簡単にいえば遊びましょうということです。」 スーラがやれやれとシルキに説明した。少し気になることもあったが… 「でもいったい何を買うの?」 「まずは…あなたが行く学園に入学できか聞きに行きます。間に合えばいいけど…」 スーラは不安そうに答えた。そしてシルキの腕を小さい手で掴み早歩きで歩いて行った。周りから見ればカッコイイお兄ちゃんがかわいい妹に手をつないで歩いているように見えていた。  
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