~第零章~別世界への逃亡

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「……私たちは何もしていないというのになぜ人間たちは私たちを憎むのだ…む?」 赤服の悪魔は悲しそうに無残な姿の兵士たちを見ていると今度は歩兵の大群がやってきた。先頭を走っていた兵士が赤い服の悪魔を見るなり腰を落とし、震える声で言った。 「あ…あれは…五帝将軍の【炎帝】じゃないか!?」 「ついに五帝が出てきたぞ!皆気をつけろ!!」 赤服の悪魔を見た兵士たちは進軍スピードを遅め始めた。 「…若が脱出するまで貴様らの相手をしよう。さあ、死にたいやつからかかってくるがいい…」 赤服悪魔はドスのきいた低い声で兵士たちに言い放った。全身からは激しい殺気をだし、太刀を構えて兵士たちを睨む。
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