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「くっ…五帝なんて相手にできない……勇者様はまだ来ないのか!?」
「私は時間を稼ぐだけでいい…無理に来るでない…」
「くそ…」
「おい!勇者様が来たぞ!道を開けろ!」
兵士たちが後ろを見ながら叫び道を開けた。あいた道から馬に乗った勇者が現れた。
「ほう…五帝将軍の【炎帝】か…美しいな…」
「貴様に褒められても気分が悪くなるだけだ…さっさと来るがいい……」
赤服の悪魔が構えて凄まじい殺気を出し始めた。勇者はその殺気を受けてもまだ笑っている。
「くくく…これでまた私の名が高まる……」
勇者は不気味な笑みを浮かべながら腰のポケットから黄金に輝く球を取り出した。その球は金色の色に輝き始めた。
「なっ!それは金剛玉!?なぜそれを貴様が!!?」
「ははは…いくら五帝でもこの玉の前にはかなわないだろ…」
黄金の球体の輝きが増すほどに赤服の悪魔は苦しみ始めた
「ぐっ……それは神族のみ扱える物だぞ………なぜそれを…」
「それはな…私が神族だからだ……」
「そ…んな…ぐぅぅぅ………」
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