春雪

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「そっか。部長とか相変わらず飲むと脱ぐの?」 その言葉で会社のことだったのかって気付いたのか、慎吾は少し恥ずかしそうに後頭部を軽くポリポリとかいた。 「変わってねぇよ。」 少し小さな声で。 やっぱり俺の不安だったことは解消されないみたいだ。 悠嘉とずっと連絡を取っていなかったことだし、他にいい人を見つけたんじゃないだろうかとか、俺のことどうでもよくなったんじゃないだろうかとか、何か変わったこと起こってないだろうか…とか。 ずっと心配だった。 じゃあ連絡を取り合えばよかったのにって言われるかもしれない。 でも、待つって言われたし、俺は悠嘉がいた北海道から1番遠い九州に逃げたわけだから、会ってから全てやり直したかったんだ。
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