夜の女に恋をした ２

春雪

俺の部屋の前まで慎吾は付いてくると

「じゃ、あとで。」

と慎吾は言って自分の部屋にさっさと帰って行った。

てっきり荷解きの手伝いをしてくれるのかと思ってたのに、それは甘い考えだったらしい。

迎えに来てくれただけでもありがたいし、軽くお礼を告げて部屋に入った。

１ＤＫの部屋。

前使っていた折り畳みベッドやタンス、テレビ、布団を圧縮したもの、ダンボールが数個と衣装ケースが玄関に思いっきり放置されていて見ただけでため息がでた。

これを今から移動させなきゃと思うと気が重い。