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そこには赤髪の青年が寝転がっていた。
ジィ「セト様!寝ている暇ではありませぬぞ!!バアルの反乱です!」
ジィと呼ばれた老人は慌てた様子でセトのもとに駆け寄った。
セト「何!?規模は?」
セトは慌てて寝台から飛び上がると怒った口調で問いただす。
ジィ「それが・・・」
口を濁すジィ。
セト「どうした?早くしろ!!」
セトの怒りは最高潮に達していた。
ジィ「バアル反乱軍の勢力はこの国の約8割!重要拠点を次々と陥落させ現在、この城の近くまで進軍中です!!」
驚いた表情を見せるセト。
セト「・・・・・・もはやここまでか」
拳を固めるセトはうつむいたままだった。
ジィ「セト様!!ここの王さえ無事なら再起は可能です!!今は下界へお逃げなさってくだされ!!」
ジィはある提案をした。今、ここでセトを失うより下界に下り力をつけて再起を図るというもの。
セト「だが、その案には3つの問題が残るだろう?」
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