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――人間界
夏の東京。天照第一高校(テンイチ)は部活動に力を入れている高校だ。
そこの1年B組の浅間総司は勉学も体力も中の中。まさに普通の男子だった。唯一、違うのはかなりのいじめられっ子だったこと。
不良A「おらぁ」
不良が放ったパンチは総司の左頬にクリーンヒットした。総司は砂埃を上げながらガラス戸に叩きつけられた。
総司「う、」
夕暮れの校舎。聞こえるのは野球部の練習している声と吹奏楽部の演奏のみ。他の生徒はもう家路についている頃だった。
不良B「先輩~俺にも殴らせてくださいよ~。」
不良A「へっ、お前もどSだなぁ」
二人の不良は顔を見合すと上機嫌で話しはじめた。
総司「か、帰らないと・・・親が帰ってくる・・・」
総司が言いかけた瞬間、総司の腹に不良の蹴りが入った。
不良B「うるせぇんだよ!オメェの親が帰ってこようが俺たちの知ったことじゃねぇし。」
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