黄昏に歪む

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 私は調査を終えて、絵美加の許へと帰ろうとしていた。このあたり一帯は縄張りが多くて困る。知らない振りをして、通り過ぎようとした。 「おい」 「野蛮な猫は困りますね。直ぐにちょっかいを出す……」 「なにを――」  私は三毛猫からするりと逃げ出した。素早く塀へと飛び移る。事務所に帰ろうとした。そこで、彼と出会ったのだった。
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