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Alice in mystery world ーアリス、不思議な世界の中へー
知らないどこか…?
もしかしたら、それはこの世界だったのかしら?
だとしたら…
「しーちゃんは、この世界の…?名前がないって言ってたから、出会いの<始まりの季節>で始季(シキ)と漢字で名前を付けてあげた、同い年の…」
夢魔は
「そう。現在の騎士は、その別名を"始季"と名乗ってる、君と遊んでいた男の子。よく知っている、同い年の子だよ。」
と首を縦に振り、コクンと頷いたの。
スゥッと闇の色が、薄くなってゆくわ。
「目覚める時間だよ、アリス。君は、呼ばれているんだ。最も心配性な保護者、マッドハッターにね?さぁ、久しぶりに騎士と女王様に会えるよ?ボクは王様に報告に行かないと行けないんだ。それじゃあまたね、アリス。次に見る夢が、君にとって幸せな夢で有ることを、祈っているから…。」
そう言ってパッと姿を消したのよ。
「保護者…ねぇ。」
確かに。と思えたもの。
急速に闇は光に消され、辺りが白くなるのが不思議だったわ。
「……ス、…リス…、アリス。朝ですヨ、起きて下さい。」
帽子屋さんの声が聞こえる…
ふと目を開けると
「しーちゃんがどうかしたんですかァ?」
そう、聞かれたわ。
帽子屋さんはしーちゃんが誰か知っているの?
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