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そう思ったことを思わず口に出していた。
「そうですネェ~?…今とあまり、変わりがないですヨ?それに、ワタシにとっては"過去(昔)も現在(今)も"アリスはアリス…ですから。」
その言葉を聞いて、はっとしたの。
「え…?それって、性格が変わってないってことかしら?それとも帽子屋さんが過保護なだけ?」
と言ったら
「過保護……。それは君がお姉さんのように慕っていた人もワタシと同じ様なことを、少なくとも言うと思いますヨ?」
と過保護にショックを受けたみたいだったのだけれど…
「忙しい、忙しい…!邪魔ですよ、そこの二人。それと、誰なんです?アナタは。帽子屋さんの知り合いみたいですけど。」
その言葉にはムッときちゃったわ。
でもよく見ていると、頭には白いウサギ耳が有るから白ウサギかしら?
「おや、白ウサギじゃないですかァ。隣にいるのはワタシのうちの客人、アリスです。年も近いですから、"良ければ"仲良くしてあげて下さいネェ~?」
やっぱり白ウサギなの…?
年が近いって…?
「あの、帽子屋さんが言ったと思うけど、私はアリスよ。よろしくね?えっと…」
どう呼ぼうかと思っていたらボソッと
「"白ウサギ"で良いですよ、アリス。」
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