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そう、私の様子を見て苦笑いをしながらそう言った白ウサギ。
「…じゃあ、白ウサギ…最初、この世界に私を連れてきたのは誰か、知ってるかしら?」
悩む素振りをして、チラリと帽子屋さんの方を見た白ウサギは意を決したようにこう、言ったわ。
「アリス…この国の時間は、貴女の居た世界と同じ時間の流れ方なのは、知っていますか?なので多分、僕の前の"白ウサギ"ですね…。」
この世界のルールをまだ私は、指折り程度にしか知らないわけであって。
「前の白ウサギ…?じゃあ貴女は何歳なの?」
という疑問を感じて聞いてみた。
「僕ですか?18歳です。チェシャ猫と同い年なんです!まぁ…アリスより一歳年上な訳です。因みに、誕生日は8月17日です。」
と帰ってきた答えに対してじゃあ帽子屋さんは?と思うのが普通よね!
チラッと視線を送れば
「ちなみにワタシの年齢は20歳ですが…お酒や煙草は吸ったりしませんヨ。誕生日は5/12ですネ。」
と答えてくれたの。
序でに、こうも帽子屋さんが説明をしてくれたわ。
「この世界のルールは、この世界に居る、皆さんが"ゲーム"に参加するのは分かってますよネ?」
「え…えぇ。確かにそうね。」
と頷き、先を促したわ。
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