Mad as Hatterー帽子屋ー

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紅茶をグイッと飲み干すと 「ぬるくなった紅茶は、香が飛んでいますネ…。ぬるくなる前に飲みきってしまうのが、やはり一番の得策ですヨ。」 と紅茶が好きだからこその発言をする帽子屋さん。 「ねぇ…紅茶の茶葉はどんなのが有るのかしら、帽子屋さん。」 と尋ねると、三月ウサギが 「帽子屋に紅茶の事を聞くなんて、俺は真っ平ごめんだね。まぁ頑張って聞いてやりなよ。人参ケーキ、ウマー!!///」 と言った。 長くなるのかしら… 「…く~zZ」 チラッと眠りネズミを見て帽子屋さんが 「アリスが紅茶に興味を持つなんて珍しいこともあるものですネ~。良いですよ、教えてあげまショウ。」 と微笑み、言った。 「ありがとう。で、アッサム以外にはどんなのが有るのかしら。名前をそんなに覚えてないわ。」 と言うと、三月ウサギが 「俺は紅茶に興味なんて無いから、人参ケーキを食べてていいか?」 と聞いた。 「私の分もあげるわ。」 とお皿をすっと動かし、渡す。 「サンキュー、アリス。」 と三月ウサギ。 「机にあるオレンジ色のケーキを全部、"是非"食べてくださいネ~?ワタシはもう人参ケーキには飽きたんで。」 と帽子屋さんが言ったの。 あの量で飽きてたのね…?
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