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「…もう少し、人参ケーキを食べていたかったのになぁ…。仕方がないか。」
そう言って、三月ウサギが屋敷に入って行く姿を見ていたの。
帽子屋さんは、何時の間にかメイドを呼び
「眠りネズミを屋敷の彼指定の部屋へ運んでくれ。」
と部屋を確保していたわけよ。
「さぁ、アリス。君にはワタシの屋敷の、好きな部屋を貸して差し上げますネ。今日はもう遅いので、泊まって行くといいですヨ。明日、この世界を案内して差し上げまショウ。」
と気遣われたの。
「あ…有難う、帽子屋さん…」
この世界に来てから…
戸惑うことばっかりだわ…。
そう思いつつも、何かと親切な帽子屋さんに甘えてしまう。
帽子屋さんに屋敷の中を案内して貰ったわ。
そうしたら、彼の案内はとても丁寧だったの。
とても分かり易い案内だったわ。
「場所が解らなくなったら、メイドに聞いて下さいネ~。それと…三月ウサギは自分の家が有るのに、遅くなると毎回ああして自分で指定した部屋に泊まっていくんですヨ。」
帽子屋さんは、色々な招待客を遅くなったら泊めているのかしら?
其れにしては、三月ウサギが泊まっていくのを嫌そうに聞こえるけど。
「三月ウサギが泊まっていくのが、帽子屋さんは嫌なの?」
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