1:ディール

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俺、青田 輝(あおた てる)はその場において『王』だった。 絶対的な強さ。 不敗の伝説。 他を寄せ付けない圧倒的なカリスマ。 俺の持つ資質。 それらはその場においてのみ発揮されるものだったが…… だが、それで十分だ。 一国の王となった者は歴史上に数え切れない程いるが全世界を統一した者はいない。 だから、そこでトップの座に居座ってればいい。身分相応だ。 むしろ一つの分野でトップになれるだけでも凄いと俺は思う。 けれど…… いるんだよな……万物のトップに立ちたがる奴が…… トラブルの絶えない私立虎青(こせい)高校に…… そいつは突如として現われた。
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