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「………、」 結果からすると、綱吉の計画は失敗に終わった。 雲雀が働いているはずのその店は、並んで待つ女性客はおろか、シャッターが閉められ中の様子すら伺えない。「dolce」ドルチェと小洒落た筆記体で書かれた看板は、(いつもは賑わっているのだろうが)閑静な住宅街には似つかわしく、目的地がここであることは間違いがないようだ。 綱吉の横では、イケメンとケーキを求めてやって来たであろう女性二人組が、なにやらシャッターに貼ってある紙を見ていた。そしてそれから目一杯肩を落とすと「やっぱりやってないみたいだよ」とか「せっかく来たのに」とか言いながら、残念そうに帰っていった。 「………」 彼女らを横目で見送り、綱吉は張り紙を見た。 そこには、「本日定休日」と記されていた。
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