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「(ハァッハァッハアッ…
あの角を曲がればっ…
あの角を曲がれば
正門…っっハァッハァッ)」
ドンッッ!
葵「痛っ…!」
角を曲がったと同時に,
衝撃。
どうやら,
人とぶつかったらしい。
尻餅をついて,
起き上がれないまま,
だけどとりあえず謝ろうと,
顔をあげた。
「あっあのっ…
すみま…」
謝罪の言葉を,
最後まで言えない私。
理由は簡単。
目の前でパンパン,と
制服の埃を払うその人が,
すっごくすっごく,
格好よかった,から。
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