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職員室の前には,
金髪の男の子が
二人立っていた。
葵「あの,
ここが職員室…」
??「虎氏!
おはよう!」
私の言葉を遮り,
金髪の男の子の一人が
こっちに手をあげた。
??「おぅ!
やっと着いたわ(笑)」
黒髪の彼は,
金髪の彼に笑顔で返す。
わ,笑った…!
??「あれ?
その子は?」
金髪の彼が,
私を見て問う。
??「あぁ,さっき外でぶつかって,
丁度良いから
案内させてやったんだ。」
…させてやったって…
何様だよ~(怒)
怖くて言えないけど~
??「そうだったんだ!
案内してくれて
どうもありがとう!
遅いから心配してたんだ!
ぶつかったって言ってたけど,
怪我とかしてない?
大丈夫?」
金髪の男の子は,
クリッとした目を細めて,
優しく笑いながら
そう言ってくれた。
…か,可愛い…!
可愛すぎる!
男の子にしては
少し小柄で,
よく見たら左の襟足に
ピンクメッシュが入ってる。
葵「あ,
全然大丈夫です!」
あなたの笑顔に
癒されたんで大丈夫です!
??「そっか!
なら良かった!
僕はヒロトって言うんだ!
仲良くしてくれよな!」
ヒロト君はそう言いながら,
右手を伸ばす。
葵「こちらこそ,
仲良くしてね!」
と言って,
手を握ろうとした。
だけど…
私が握った手は,ヒロト君のではなかった。
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