14人が本棚に入れています
本棚に追加
/19ページ
〓下校時間〓
愛美:よかったね、綺。
綺:愛美もすぐできるよ。
愛美の家にて。愛美のケータイが鳴った。
愛美:知らない。誰だろう?もしもし?
?:愛美ちゃん?
愛美:誰ですか?
?:内緒。
愛美:ご用件は?
?:教室で君を見かけて好きになった。
愛美:明日学校で顔を見て名前を聞いて決める。
?:分かった。じゃあな。
翌朝。
愛美:行ってきまぁーす。お母さん。
学校まで3人でいつも通り。
いよいよ例のあの人とご対面。
?:愛美ちゃん?
愛美:・・・ ? 電話の人?
?:俺は零太。隣のD組。
愛美:ちよっと向こうで話そっ。
零太:俺のこと好きになった?
愛美:うん。
零太:じゃあ今日帰ろうぜ?
愛美:うん。授業だから戻ろう?
零太:おぅっ。
☆放課後☆
綺:今日結城と帰るから。
愛美:分かってるよん。うちは美夏と帰るよ。
うそだ。本当は零太と帰るんだ。愛美は美夏にメールをした。うちと帰ったことにしておいて。と。すぐに分かったと返事が来た。愛美は零太を
見つけた。
愛美:零太くん?帰ろっ。
零太:おーっ。帰ろう。もうくんづけはやめよ。愛美。
愛美:零太・・・?
~自転車置き場~
零太:それでいいんだよ。ほら早く後ろに乗って。
愛美:あっ!あぶないっ!
ギュッ。
零太:大丈夫?ちゃんとつかまってて。
愛美:零太、あったかい。
零太:愛美可愛い。(心声)
愛美:どうする?ここが家なんだけど、よってく?
零太:いいの?いきなり。
愛美:いいよ。先に部屋に入ってて。着替えてくる。
愛美は着替えて上にあがっていくと・・・。
零太:ったく。愛美は余計に可愛くしやがって。(テレる)
愛美:えっ。
愛美のほっぺが赤く染まる。
零太:ねぇ、愛美。この本は何?
愛美:あぁ。その本はダメ。
〃:見たら引くよ。返して。
零太:もう遅いよ。読んじゃったよ。
愛美:どうすれば返してくれるの?
零太:それは・・・。
愛美:・・・・。
零太:・・・俺にキスしてくれたら返してあげる。
愛美:零太なら平気だよ。
チュッ。
零太:ありがとう、愛美。
愛美:ニッ。
零太:じゃあ、姉貴がうるせぇからそろそろ帰るな?
愛美:うん。バイバイ。
あのキスが愛美にとって初めてだった。つまりファーストキス・・・。
最初のコメントを投稿しよう!