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「ふぅ……」
読みおわったキルシュはため息をつきながら手紙をテーブルに置き、のそのそと私のポケットに潜り込み。
「酔いました……」
カタカナだけの文字に酔ったキルシュはそのままポケットで眠りにつきました。
「……玉虫」
「なによ?」
「どうするんです?」
ルナティックと言えば、ここからはかなり離れた月の街。
機械都市として有名で、一度行ってみたいとは思ってましたが。
「そうねぇ……」
玉虫は数秒悩み。
「次の土日にルナティックまで行けるか考えてみるわ。さすがに距離があるしね」
「そうですね」
まあそうなるでしょうね。
ルナティックには興味ありますが、この手紙の主には興味ありません。
なんか話してるだけで酔いそう。
ポケットではキルシュが縮こまり、うめき声をあげながら寝ていました。
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