act.2

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平日昼過ぎの公園は、人がいなくてやけにがらんとしていた。 俺はどさりとベンチに腰を掛ける。何も考えたくなかった。 はーーーっと息をついてから、空を見上げる。 相変わらず綺麗な空だ。 青くて、何処までも澄んでいて本当に綺麗。 このまま、この空に溶けてしまえたらどれだけ楽だろう。 頬に温かい何かを感じる。 それが涙だと分かるのに、そう時間はかからなかった。
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