ある一室で
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部屋には、小さな窓が一つあった。 カーテンが引かれている。 外を覗くと、また、知らない景色。 ──ああ。 あたしは静かに絶望した。 目に映るものが、以前よりも歪んでみえる。 どす黒くて汚らわしくて、ひどく憂鬱になる。 何も変わっていないどころか。 世界はまだ腐敗を続けていた。 こうしている間も、また歪む。 あたしは虚ろな目で、その場にへたれ込んだ。
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