ある一室で
7/25
読書設定
目次
前へ
/
71ページ
次へ
「あたし、は…」 ああ、うまく声が出ない。 「お前、ずっと放心状態だったんだ。俺が車に詰め込んだ時も、抵抗しねーし。好都合っつーより、拍子抜けした」 男は、腕組みをしてドアにもたれ掛かる。 視界がかすんでよく見えないが、多分こちらを見ている。 「違い、ます。あたしは…」 「あ?」 「あたしは、正気になんか、なりません。いま生きている時点で、狂っているから…」
/
71ページ
最初のコメントを投稿しよう!
305人が本棚に入れています
本棚に追加
広告非表示!エブリスタEXはこちら>>
前ページへ
次ページへ
スターで応援
3(あなた 0)
小さく
文字
15
大きく
狭く
行間
1.8
広く
白
黒
クリーム
ゴシック体
明朝体
まとめてページ表示
指定なし
5ページ表示
10ページ表示
15ページ表示
ページコメント表示
ページスタンプ表示
最後に読んだページを自動で保存
最初のコメントを投稿しよう!