プロローグ

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ここは大きな屋敷のとある部屋。そこで新たな命が産声をあげる。 「オギャア!!オギャア!!」 その声を聞いた20代前半くらいの青年が1歳くらいの小さな男の子を抱えて走って来た。その表情はとても嬉しそうだ。 「生まれたのか!?」 「はい!当主様!お喜び下さい!元気な女の子ですよ!!」 青年はこの家の当主らしい。聞かれたメイドも嬉しそうに話す。それを聞いた青年は跳び跳ねそうなくらい喜んだ。 「そうかそうか!!ありがとう!!アレス、お前の妹が生まれたんだよ。」 青年は抱いていた男の子に優しく話しかける。 「ふぁん………。」 男の子は良くわかっていないようだが、父親の喜んだ顔を見て嬉しそうに笑った。 「そうか。お前も嬉しいか?よしよし。」
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