プロローグ

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「キャッキャッ!」 アレスは手を振って喜んだ。 「おっと、そろそろ行かないとな。ありがとう、もう行っていいよ。」 青年はメイドにそう言うと、メイドは失礼致しますと頭を下げ、メイド達の宿舎に戻った。 青年は再び妻と娘の待つ部屋へ走った。部屋にはこれまた20代前半くらいの女性と産まれたばかりの赤ん坊が寝ていた。 「カレン!」 「ドグマ様……」 カレンと呼ばれた女性は青年の方を向き、ドグマと呼んでそっと微笑む。 「その子が私達の子なのか!?」 ドグマははしゃぎながら聞く。 「そうですよ。クスクス……あなたったら子供のようにはしゃいで……こちらにいらして抱いてあげて下さいな。」 「ああ。アレスを頼む。」 「はい。」 ドグマは抱いていたアレスをカレンに渡し、赤ん坊を抱く。
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