5702人が本棚に入れています
本棚に追加
‐8年後‐
アレスとルピアは元気に成長し、とても仲の良い兄妹になっていた。
アレスは5歳から本格的に剣術に打ち込み、周りからは神童と呼ばれ、9歳になった今はドグマと戦えるレベルまで達している。ルピアも5歳から剣術を始めたのだが、剣の才能は乏しく、周りから落ちこぼれと蔑まれていた。
「お兄ちゃぁぁん!!」
ルピアは家に帰ると、すぐにアレスに泣きついた。
「どうしたのルピア?」
「あのね、皆がね、落ちこぼれってルピアの事いじめるの!!」
ルピアは上目遣いでアレスの顔を見る。するとアレスはルピアを優しく抱き、頭を撫でる。
「そうか…。でもねルピア、今は弱いかも知れないけど、いつかすごく強くなれる日が来るよ。だから気にしなくてもいいんだよ?」
最初のコメントを投稿しよう!