プロローグ

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‐8年後‐ アレスとルピアは元気に成長し、とても仲の良い兄妹になっていた。 アレスは5歳から本格的に剣術に打ち込み、周りからは神童と呼ばれ、9歳になった今はドグマと戦えるレベルまで達している。ルピアも5歳から剣術を始めたのだが、剣の才能は乏しく、周りから落ちこぼれと蔑まれていた。 「お兄ちゃぁぁん!!」 ルピアは家に帰ると、すぐにアレスに泣きついた。 「どうしたのルピア?」 「あのね、皆がね、落ちこぼれってルピアの事いじめるの!!」 ルピアは上目遣いでアレスの顔を見る。するとアレスはルピアを優しく抱き、頭を撫でる。 「そうか…。でもねルピア、今は弱いかも知れないけど、いつかすごく強くなれる日が来るよ。だから気にしなくてもいいんだよ?」
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