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「お父さん、お母さん!!大丈夫!?」
「くっ………」
「あ……あああ………」
ドグマは右腕がなく、瀕死の重症であった。カレンは幸い外傷はなかったが、頭を抱え、しゃがみこんで泣いている。
「ぐふふふ………弱い。弱すぎる。人間最強と言うからどんなものかと思って来てみたが期待外れだったな。」
魔族は頭に角が生えており、右手に斧を持っていた。
「アレス…逃げなさい。」
「嫌だ!僕も闘う!」
アレスは落ちていたドグマの剣を拾い、魔族に斬り掛かった。
「はぁぁぁ!!」
「ふん。」
しかし片手でいとも簡単に受け止められ、投げ飛ばされる。魔族は倒れたアレスに近づいた。
「がは………」
「今の一撃はその年にしてはまぁまぁだった。だが、貴様にはまだ潜在能力が眠っているようだな。どれ………」
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