卒業の日に

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マナはひたすら耐えていた。誰にも相談せずに。 自分が相談することによってその友達が虐められてしまうかもしれない。彼女は極限状態にあってなお、他人のことを考えることができる子だった。 ユリはそんなマナの気持ちが痛いほど分かっていた。 分かっていたからこそせめて自分にできることとして、こっそり先生に相談した。
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