セーブポイント

9/9
前へ
/36ページ
次へ
「主文、被告人を殺人罪により、懲役十五年の刑に処する。」 静かな裁判所に裁判長の声が重々しく響く。 あの一瞬で俺は犯罪者になってしまった。 ……そして全て思い出した。俺は何年も何回もこんな事を繰り返している。 この懲役を勤めあげたら前回のセーブポイントからまたやり直そう。 だが俺は、この運命の螺旋がら逃れられないような気もしていたのだった。
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加