永劫に広がる闇

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 静かな心地よい音が聞こえた。  声……かな。誰の声だろうか。  声に耳を傾け時間に乗って、いづれ辿り着くであろう未来への夢を見る。  波の押し引きの中に見えては隠れる淡い音……声……。  無限への飛翔を感じずにはいられない静寂の息吹に、未来の形は時間の中へ溶け込んでしまった。  この声はどこから響いてくるのだろう。心地よい揺らぎが眠りへと誘う。  ああ、声の中に溶け込んでいく。  誰も知らない天上へと昇ってゆく。  ああ、これが死か。
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