プロローグ(二人の英雄)

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銀「何が来るかな?」 光「何嬉しそうにしてんだよ」 銀「何が俺達を地獄に落とすのか楽しみじゃん」 送「貴様の余裕もすぐに消える」 門が完全に開かれ強風が門の中へ流れ込む... 銀「そういうことか!!『雷黒の壁』」 光「こんなのまともに立つことさえきつい『炎光壁』」 銀は黒い壁を、光は白い壁を出し風をしのぐ だが、門の中に流れ込む風の速さが徐々に上がっていく 送「どうだ、これを受けて逃げる事が出来た者はいない、ここまで堪えたのは貴様らが初めてだがな」 銀「光!!、この術を堪える事だけ考えろ!!」 光「わかってる!!、術が終わるまで堪えられればこっちにも勝ち目はある」 銀「ああ!!」 送「作戦会議中すまんがこの風と門は半永久的に存在することが出来る」 銀「はぁ!?」 光「銀、もう一つ悪条件を言うと、術がもたないぐらい風が強くなってる」 銀「あぁわかってる」 送「さてどうする小僧ども」 銀・光「...」 送「ショックが大き過ぎて言葉も(銀)「『デスライトニング』」 突如、覇王龍の上から黒い稲妻が降り濯ぐ 送「グッ」 光「『ブレイズバーン』」 今度は覇王龍の下の地面が白く輝きだす 送「こんなわかりやすい術を喰らうとでも思ったか......何!?、体が動かない!?」 銀「雷の後の麻痺症状にご注意下さい!!」 竜はまともに攻撃を喰らう 送「ウッ」 光「半永久的にだったらお前を倒せば解けるはずだ!! ッ?」 全身ボロボロの竜が空を舞う 送「すぐに楽にしてやろう」 叫んだ直後銀のところに急降下する 銀「まずは俺からか...、光ッ!!」 光「何だ?」 銀「ギルドの皆や世界を頼む!!」 銀は竜に向かって走り出す 光「銀ッ!!、まさか」 銀「ウラッ!!」 黒刀を向かって来る竜に向かって振り下ろす...が キッン 黒刀は宙を舞い、銀は門に吸い込まれて行く 銀「『雷糸』」 銀が吸い込まれる直前で竜の足を雷の糸で縛る 送「!?」 銀「光、ちょっと留守にするからその間よろしくッ」 銀を完全に吸い込み、竜も一緒に吸い込んだ後、重い門が閉まった... その直後空から持ち主を失った黒刀が地面に刺さり門が跡形もなく消える 光「...」 ポツ...ポツ..ポツ.ポツポツポツ 光「くっ」 ザー 光「クッソー!」 地獄渓谷は少年の叫びと天から降る雨音だけが悲しく響いていた...
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