僕が悪いんです…

過去

「おら…おら！」

男は容赦なく翔希を殴り、蹴りをしている。

「うぅ…」

翔希は気を失いかけている。

「お前がもし生まれなかったら俺達は面倒な事にならずに済んだのに。
お前が居るから、お前が生きているから！」

そう言って暴力はエスカレートしていく。

「ぐぅぅ！」

翔希はボロボロになっている。

「はぁ、はぁ
っち、イライラさせやがって」

男はそれだけ言って去っていった。

「うぅ」

翔希はまだうずくまっている。
いきなり投げられ、蹴られ、殴られる。
翔希はこの日だけでトラウマになってしまった。

「僕はいけない子なのかな…」

さっきの男の言葉が頭にはっきり残っていた。

その日から毎日虐待が始まった。