過去

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「おはよう!お母さん、お父さん」 この時翔希は小学2年生。 この時までは、明るく、優しい少年だった。 しかし、この日に起こる事件で少年は笑顔を無くす。 「おはよう翔希」 「おはよう」 翔希達はこの日、遊園地に行く予定だった。 「お父さん!早く行こうよ」 嬉しいのか、翔希は朝早くから父親に引っ付いてお願いをしていた。 「わかった。わかった。ちょっとだけ待ってな」 父親は笑って翔希の頭を撫でる。 近所でも話題に出る程仲の良い親子だった。 「翔希、行く前にご飯を食べて、歯を磨いてきなさい? それじゃないと行けないわよ?」 母親はそう言って翔希を急かす。 「う~、わかった。いただきます」 翔希は素直に言う事を聞いて朝御飯を食べた。
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