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「お母さん。歯も磨いたよ!だから、早く遊園地に行こうよ」
我慢出来ないみたいに先に玄関に走っていった。
「あらあら、全く困った子ね」
母親は翔希を見て笑っている。
「まあ、いいじゃないか。それよりも、待たせたら翔希が拗ねるから行こうか」
「そうね」
両親は玄関に向かった。
翔希は父親の予想通りに拗ねていた。
「もー、二人とも遅いよ~。早く~」
翔希は両親の服を引っ張っている。
「わかってるわ。あなた、行きましょう?」
「そうだな」
両親も翔希に負けたのか、早歩きで車に向かった。
「後どれくらいで着くの?」
翔希は二時間程車に乗っているがまだ着かないため、我慢が切れた。
「もう少しよ。だからもうちょっと、待ってな」
父親は笑顔で言った。しかし…
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