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「ねぇ…死んじゃったの?嫌だよ…僕を置いていかないで!」
翔希は必死に両親を揺すっている。
しかしびくともしない。
「ねぇ!…ねぇってば」
翔希はまだ揺すっている。そこに救急隊員が
「ごめんね…」
それだけ言って、翔希を抱き抱えて車に向かった。
「嫌!…嫌だよ!僕を置いていかないでぇぇ!」
翔希はそれだけ叫んで、ショックで気を失った。
ピッ…ピッ…ピッ…
「ん…あれ?」
目を覚ますと病室に居た。そして次の瞬間両親の姿がフラッシュバックした。
「お父さん、お母さん…嫌だぁぁぁぁぁ」
翔希は頭を抱えて叫んだ。
その叫び声を聞いたナースが飛んできた。
「翔希君!?どうしたの!?」
「嫌だ…嫌だ…嫌だ」
翔希はずっと嘆いている。
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