異世界

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女の子が寝ている牢屋の鉄扉の前に立ち、さっきやったように集中する。 「ハッ!」 再びカンっと音が牢屋全体響く。 「お嬢様!」 そう言って牢屋に入って行く燕尾服。 俺はそれを黙って見る。 「お嬢様!お嬢様!」 「ん……?うるさいよ……」 「申し訳ありません!ですが今は急いでこの城から脱出しましょう」 「あなた一人だけで何が……」 女の子は俺と目が合って固まる。
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